Forbidden Love
「全く、モテる男は苦労するねぇ〜」



那智が肘で俺をつつく。



「うっせ、自分だってそうだろ?」



「量の差が違うだろーが。おかげで虫歯になっちゃうよ」



そんなゴタゴタ話をしていると授業はだんだん潰れていく…




―……


放課後。



「…ちくしょう…なんでこんなに重いんだよ…ッ」



俺はほぼチョコでいっぱいになったカバンを睨み付けた。


「大変だね怜央…ι」



その横の席で彼女は苦笑していた。



「…そういやさ……」



「ん?」




俺はじっと彼女を見た。

彼女はぎょっとした顔。



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