Forbidden Love
『レオくんは…自分を柏木怜央だって言ってた』



「ハッ、バカらしい…そんな事があるわけない!」



鼻で笑った態度でも――


目は動揺を隠しきれていなかった。



『こんな中途半端な気持ちで那智くんの傍にいたくない…。

だから…終わりにしよう』



那智くんはスッと立って背を向ける私の手を掴んだ。


『痛ッ…ι!!』


「アイツは……ッ」


『!?』



「アイツは…“塚本怜央”であって、

オレらの知ってる“柏木怜央”じゃねぇんだぞ!!

目ェ覚ませよ!」



何かが胸を貫いた。



でも…



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