Forbidden Love
みんな…過去の糸に

なぜ捕らわれてしまうのだろう…



なぜ認められないんだろう…。



これは私の自問かもしれない…。



「那智…アンタは狂ってしまった…壊れてしまった。

茜を愛しすぎて…ッ!」



涙が止めどなく溢れ、
何も見れなかった。


頭がパンクしそうだった。


苦しむ那智くんから急いで離れる沙耶香と私。



「茜…オレじゃダメなのか?」



『那智くんッ!!』



ゆっくり近づく那智くんに私は後退りする。


沙耶香のやめて、と泣き叫ぶ声―…。



< 333 / 363 >

この作品をシェア

pagetop