Forbidden Love

帰還した天使

―すると、
白い羽根が落ちてきた。



「これは…」


目の前に降り立つ少年―…

綺麗な金の髪…。

懐かしい匂い…。




「―よお、みんな…。
“久しぶり”」



少年はクイッと口角を上げて笑んだ。



沙耶香はその場にへたり込み、

那智くんは険しい顔…。



私は呟いた――。



『おかえり…レオくん』



「ッ怜央…!?」


「那智、こんなに女泣かして楽しいかよ?」



顔が見えなくても声で怒っていると分かる。



「“沙耶香”…ごめんな…お前の気持ちに答えられなくて…」



「ッ…れ…」



沙耶香は手を口元に添えたまま

何も喋ることが出来ない。


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