Forbidden Love
「だけど…俺は柏木怜央でも…ただのレオでも―

アカネが好きだ」



前とは違うレオくんの後ろ姿…。



昔に戻ったように感じられた。




「…お前は――」



那智くんが何か言いかけた。



「お前は――どんな時でも…茜を悲しませないか?

大切にできるか?」



悲しそうな寂しそうな顔…

今にも崩れてしまいそう


…その返事にレオくんは柔らかく微笑んだ。




「あぁ…今度こそ――
泣かせない…悲しませない」



「怜央…」

『レオくん…』




―すると、那智くんはふぅと息を大きく吐くと

握りしめていた拳を緩め、

全身の力が抜けたようにぶらんとなった。



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