Forbidden Love
やがて…その雪は跡形もなく消えた。



「“俺も”手のこんな風になるんだろうな…」



私はハッと思い出した。


逃れる事の出来ない現実。



レオくんは私が見上げると小さく笑った。



「俺は…もう…“限界”らしい」



『ッ……!!』



私はレオくんの体が

“透けて”来ているのに気が付いた。




「俺は天使だ…。
ここで生きる事は…」


『分かってるよ――。

ッ分かってるから…いいよ…』



これ以上聞いたら…



どうすればいいか…



分かんなくなっちゃう…



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