Forbidden Love
―……


それから私はシャワーを浴びて髪を拭きながら

隣のベランダを見た。



殺風景な家具とは反対に
“仲のよい親子”がそこにあった。



『レオくんの部屋だったんじゃ…ι!?』



私は急いで家のプレートを見た。

名前は“塚本”ではなかった…。



どうなってるの…?




「茜」


『―あ、那智くん…ッ!』


那智くんがカバンを持って陽気に手を振る。



「どうしたんだよ、お隣さんに用でもあったのか?」


何がなんだか分からなくなった。



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