Forbidden Love
俺が言葉を止めると彼女は動かしていた手を止めて

こっちを見た。




『…何?』



「―ココアくれ」



勝手に口が開いていた。

なんでココアなんて言ったのか分かんないけど、




体が勝手に動いた。




「うん、分かった!
すぐ作るから待っててね!」



彼女はフッと俺に笑うと
鼻唄を歌いながら作業に取りかかった。




その姿は無邪気な子供のようだった…。





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