[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
けど要は、知り合いに
会っちまったって、それが
“白石 陵”だとバレ
なければいいんじゃねーか。

オレが聞きたいのは
そーゆーことだ。



「ふむ………」



ばぁちゃんはのんびりした
動作でまた茶を飲んで、
考えてるのかしばらく
黙り込んだ。



……沈黙が流れる。



まさか寝てないだろうな
この地蔵? と思い始めた
時、ようやくばぁちゃんは
ピクッと動いて、



「……まぁ、そういうこと
じゃな」



「よっしゃ! やっぱそーかっ」


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