[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
オレンジの丸いシルエットが、
電光石火のごとくその腕に
命中する。



今度はデカさもあったから、
風見の叫び声と、それが
地面にカシャンと落ちる
音が重なった。



「フリスビー!? 

な、なんでこんな物が!!?」



「あ、すいませーん。

練習してたらちょっと
手元狂っちゃってー」



オレはヒョイヒョイと
風見の足元に駆け寄り、
涼しい声で言ってそれを拾った。



「は!? れ、練習!?」



「そっすそっす。

悪気ないんで、
マジすんませーん」


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