[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「せんぱっ………」



もう一度呼んだ時、
信じられないことが起こった。



ドサッという音と、背中に
感じる冷たい感覚。

体にかかる、少しの重力。



これってもしかして……

あたし、先輩に押し
倒された……?



「せ、先輩? 何を……」



「――やっぱ我慢できなく
なっちゃった。

していい、あんずちゃん?」



かすれたあたしの問いを
遮って、先輩が熱っぽい
早口で言う。



「―――――!!?」



していい、って……
するって何を!?


ま、まさか……


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