[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「でも、その黒づくめの
男の人ってのが来てくれて
マジでよかったね。

カラオケボックスに入る
前に見かけてたから、
気づいてくれたのかな?」



「たしかにね。その人が
助けてくれなかったら、
ヤバかったんだもんね。

……どーゆー人だったの、
その人?」



亜希が質問してくるけど、
あたしは返事に戸惑ってしまう。



「どうって言われても……
わかんないの。

カラオケボックスを出て
駅前まで一緒に来てくれた
けど、その後すぐ別れたし……」



その間はあたしも混乱
してたし、彼も特に
何も言わなかったから、
ほとんど会話してない。


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