[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「それじゃあ何? 名前も、
なんで助けてくれたのかも
聞かずに別れたの!?」



「………うん……」



春香の言うとおり。



あの謎の男の人のことは、
何もわからず仕舞いだ。



あの時は動揺してて何も
考える余裕なかったけど、
落ち着いてくるにつれ、
あたしも随分失礼なこと
しちゃったなって思ってる。


ピンチから助けてくれたのに、
ろくにお礼も言わずに
別れちゃったわけだから。



「できればもう一度会って、
ちゃんとお礼も言いたい
って思ってるんだけど。

それに……これ」


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