[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
(オレだって、会いたいっての)
こないだみたいに女装
なんてしてない、男の
オレとして。
ちゃんと会って話が
できたら、どんなにいいか――。
「…………ん?」
物思いにふけってたオレ
だったけど、公園の傍を
通りかかった時、ふと足を
止めた。
――聞き覚えのある声が
聞こえた気がしたからだ。
「あんず………!」
空耳じゃなかった。
通学路沿いの、毎日通る
公営住宅付属の小さな公園。
そこに近所の子供に
まぎれて、制服姿の女子
高生が一人、混ざってる。
_
こないだみたいに女装
なんてしてない、男の
オレとして。
ちゃんと会って話が
できたら、どんなにいいか――。
「…………ん?」
物思いにふけってたオレ
だったけど、公園の傍を
通りかかった時、ふと足を
止めた。
――聞き覚えのある声が
聞こえた気がしたからだ。
「あんず………!」
空耳じゃなかった。
通学路沿いの、毎日通る
公営住宅付属の小さな公園。
そこに近所の子供に
まぎれて、制服姿の女子
高生が一人、混ざってる。
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