[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
家まで帰ってる時間も
ねーし、となればアテは
ここしかないんだ。



「いきなり何わけの
わからんことを言ってる。

ここで男のカッコになる
気なのか?」



悟が立ち上がって居丈高に
聞いてくるのにも、オレは
即答した。



「そうだよ!

出る時は窓から出るから
心配ねー」



ここは1階で、校舎の裏側だ。

誰にも見られずに外に
出るのは、それほど難しい
ことじゃない。



「もー、早くしてくれって!」



オレは痺れを切らして、
自分で悟のロッカーを
開けて中を物色し始めた。


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