[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
オレはすかさずその手を
振り払い、めぼしい
服あさりを再開する。



「これと……これでいいか。

なぁ、帽子とかグラサン
とかない?」



「――は? 今はないな」



「チッ、そうか……」



まぁ髪は別にいいんだけど。



でもさすがに顔は全部
見せられねーよな。

パーツはそのままなんだから。



「なんか顔を隠せる物……
あ、そーだっ、マスク!」



ここは保健室。

考えてみりゃ、いくらでも
あるじゃねーか。



「悟! マスクと……あと
そーだ、眼帯貸せ!」


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