[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
こんな夕暮れ前の公園で。


オレが来なかったら、
どーなってたか……。



「そうかぁ、姉ちゃんは
白雪姫の代わりに
寝ちゃったんだな。

ゴメンな、それじゃあ
続きはまた今度だ。

もうすぐ日が暮れるから、
君らも家に帰りな」



できるだけ優しい口調で
言うと、子供達はホッと
した顔をする。



あんずのことを心配そうな
ヤツもいたが、オレが
起こすから大丈夫だって
言うと、『変な王子様だー!』
とか言いながら、全員で
元気に帰って行った。



「……変な王子で悪かったな」


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