[完]愛しいｷﾐは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

｢ひょっとして、あの
黒づくめの人ですか!?

あたしを助けてくれた――｣



(黒づくめって、まんま
言うなよコラ)



とは言え、気づいて
もらえてよかった。



オレは大きく頷いて答えた。



｢そうだよ。

こんなカッコでゴメンな。

風邪とものもらい併発
しちゃって｣



｢そうなんですか!?　
大変ですね｣



普通に信じて、心配そうに
表情を曇らせるあんず。


あぁ、だからやっぱ好き。



｢大丈夫だけどね。

けど……ビックリした。

まさかまた会うとは
思ってなかったから｣


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