[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
今やあたしの彼への印象は
180度変わって、心の中
には少なからず興味すら
芽生えてた。



そしてハッと気づく。


――あたしまだ、
自己紹介もしてない。



「あ、あの――遅れちゃい
ましたけど。

あたし、広崎あんずって
いいます。

緑ヶ丘学園の1年生で――」



おずおずと名乗ると、
男の人はウンウンと頷いた。



「制服でわかった。

――あんずちゃんか。
かわいい名前だね」



「あ、ありがとうございます。

えっと――…」



『お名前聞いても
いいですか?』って。


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