[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「陵〜っ、今日なんか
用事あるっ?」
放課後になると、あんずが
ちょこちょこと頭につけた
リボンを揺らしながら
走ってきた。
「用事? 特にないけど何?」
すでに自然と出せるように
なってる高い“女子ボイス”で
聞くと、あんずはかすかに
頬を紅潮させて、
「やっぱ、風見先輩に渡す
プレゼント、見に行こう
かと思うんだぁ。
亜希も春香も予定ある
らしいから、陵、お買い物
つき合ってくんない?」
(――だはっ。
もーそこまで
立ち直ってんのかよっ)
_
用事あるっ?」
放課後になると、あんずが
ちょこちょこと頭につけた
リボンを揺らしながら
走ってきた。
「用事? 特にないけど何?」
すでに自然と出せるように
なってる高い“女子ボイス”で
聞くと、あんずはかすかに
頬を紅潮させて、
「やっぱ、風見先輩に渡す
プレゼント、見に行こう
かと思うんだぁ。
亜希も春香も予定ある
らしいから、陵、お買い物
つき合ってくんない?」
(――だはっ。
もーそこまで
立ち直ってんのかよっ)
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