[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「あー、だいじょぶだいじょぶ。
こっちはもう予防みたいな
もんだから」
そう言ってマスクを指差してる。
「そうですか」
元気なら安心だ。
あたしは素直に、また太郎
さんに会えたのが嬉しかった。
彼と会話するのは、何だか
とても楽しいから。
「何の本読んでたんですか?
……ん? “旅ガラスの
伊達男、人情流れ唄”……?」
……な、なんかおばあ
ちゃんの好きそうな小説?
「し、渋いんですね、趣味」
「えっ!? あ、ああっ、
オレこーゆーの好きなんだよね!
ロマンっつーかなんつーかさっ」
_
こっちはもう予防みたいな
もんだから」
そう言ってマスクを指差してる。
「そうですか」
元気なら安心だ。
あたしは素直に、また太郎
さんに会えたのが嬉しかった。
彼と会話するのは、何だか
とても楽しいから。
「何の本読んでたんですか?
……ん? “旅ガラスの
伊達男、人情流れ唄”……?」
……な、なんかおばあ
ちゃんの好きそうな小説?
「し、渋いんですね、趣味」
「えっ!? あ、ああっ、
オレこーゆーの好きなんだよね!
ロマンっつーかなんつーかさっ」
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