[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「……………!」
あたしを見て静かに
微笑んでる、形のいい
口元があらわになる。
顔が隠れてても別に気に
してなかったつもりだけど、
その途端、何だかあたしは
ものすごく安堵した。
(安堵? ……っていうか――
嬉しいのかも……)
今までよりまた少し、太郎
さんのことが見えて、距離も
近づいたみたいで。
「……いいんですか?
取っちゃって」
風邪予防、できなく
なっちゃうけど。
「――いいのいいの。
なんかもー意味ないって
ゆーか……こんなの邪魔で、
着けてらんねーって思ったから」
_
あたしを見て静かに
微笑んでる、形のいい
口元があらわになる。
顔が隠れてても別に気に
してなかったつもりだけど、
その途端、何だかあたしは
ものすごく安堵した。
(安堵? ……っていうか――
嬉しいのかも……)
今までよりまた少し、太郎
さんのことが見えて、距離も
近づいたみたいで。
「……いいんですか?
取っちゃって」
風邪予防、できなく
なっちゃうけど。
「――いいのいいの。
なんかもー意味ないって
ゆーか……こんなの邪魔で、
着けてらんねーって思ったから」
_