[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
とその時、ノックもせずに
いきなりバーンと部屋の
ドアが開く。



こんなことをするヤツは、
顔を見ないでも心当たりは
一人だけだ。



「悟っ。何度言えばわかんだ!?

入る時はノックくらいしろよっ」



ガバッと立ち上がりつつ
言うと、すでに足を踏み
入れてる悟は尊大な顔で
フンと鼻を鳴らして、



「ガキが偉そうな口を
叩くなっつーの。

それに、いいのか?

今オレに逆らうと――
バァサマに話すぜ」



「……話す? 何をだよ?」



「とぼけんな。

今日もお前がしてきたことだよ」



「なっ………!」


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