[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
オレはさすがに目を
見開いて動きを止める。



「てめぇ……見てたのか!?」



オレがあんずと会ってたのを、
どこかから盗み見してやがった!?



「悪いか。

この間はいきなり人の服
持っていきやがって、
何をしてるのか確認する
のは、当然の権利だろうが」



しゃあしゃあと言って
のける悟に、オレは
たまらず掴みかかる。



「何が当然の権利だ!

隠れて見るなんて薄汚い
ことしてんじゃねーよっ!」



「お前に言われたくない。

お前こそ、何をしてるんだ?

まさか広崎あんずに
バラしたんじゃ――」


_
< 204 / 257 >

この作品をシェア

pagetop