[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜


「――それは恋じゃないの、
あんず?」



「えぇぇっ!!?」



ピシィッと指を突きつけて
亜希に言われて、あたしは
思いっきりのけぞってしまった。



今日はたまたまあたしと
亜希だけ用事で遅くなって、
二人で下校してた。



その途中、あたしがまた
公園を気にしてるのに
気づいた亜希に問い詰め
られ、正直に話したら
そう言われたんだ。



「こ、恋ってそんなぁ……!」



あたしを助けてくれた人が
山田太郎さんっていうF大生で、
この公園で再会して、それ
以来時々顔を合わせる関係に
なったことは話してある。


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