[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
黒い考えが渦巻くオレの
胸中なんて知りもせずに、
あんずはのほほんとした
声で、『うーん、三千円
くらい?』と答える。



「三千円か。

それならまぁ色々選択肢は
あるだろうけど、まずは
どーゆー路線で行くかだよね」



「路線?」



「そーよ。

食べる物とか身につける物、
使う物、部屋に置く物……。

どんなのをあげたいか、
まず的をしぼったら?」



「あぁ、なるほどぉ!」



あんずはぽんと手を打って、
ちょっと下を向いて考え始めた。


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