[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
そしてしばらくすると顔を
あげ、はにかむように
頬をピンクに染めながら、



「やっぱり身につけるか
使ってもらえる物がいいなぁ。

だってその方が、そのコと
先輩が一緒にいる時間長い
じゃない?

あたしと先輩が一緒にいる
みたいで嬉しい」



(…………ぐはっ)



オレは無意識のうちに、
すぐ近くにあったデカい
クマのぬいぐるみにパンチを
お見舞いしてた。



「きゃっ!?

ちょ、ちょっと何してんの、
陵っ??」



「……あ、ああ、ゴメン!

このクマちゃんの顔に
蚊がね……」


_
< 23 / 257 >

この作品をシェア

pagetop