[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「ばぁちゃん、話がある」



声をかけるとばぁちゃんは
目線だけで『なんだ?』と
聞いてきたから、オレは
単刀直入に告げる。



「オレ、彼女作るかも。

けどその子には正体は
バラさねーし、家のことも
言う気はない。

女のふりしてる“オレ”が
男だってバレるんじゃ
ないんだから、違反じゃ
ねーよな?」



わかってるけど、一応
確認のため。



それにもし危険だから
やめろって言われても、
ハッキリとオレの意志を
伝えとくため。




「……なんとまぁ……」



ばぁちゃんはズズッと茶を
すすって、くぐもった声を
発した。


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