[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
『………ったく。

どうしても不安なら、途中
まで一緒についていって
あげようか――?』



「え? ホントに、陵っ?」



希望の光みたいなありがたい
声に、あたしはついつい
瞳を輝かせちゃう。



『―――うん。途中まで
だけどね。

最後は自分一人で渡さなきゃ
意味ないでしょ』



「う、うんっ」



それもちゃんとわかってる。



だけどそれでも……途中
まででも陵が一緒に来て
くれるなら、こんなに
心強いことはない。



「途中まででいいよ。

ホントに……助けて
くれる……?」


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