[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

陵side

     ★★★★★



「だーもーーっ、

だからマジで何やってん
のぉっ、オレはぁっ!?」



切った携帯をベッドに投げ
つけて、オレは地団駄を踏む。



耳の奥でグワングワン
鳴り響いてる、天使か
悪魔かよくわかんない
けど、ヤバい声。



「だーい好き、とかっ。

言うかイマドキの16歳がっ、
あんなハチミツみたいな
甘ったるい声でっ!?」



殺人的だろ。



つかなんでそれが、
“女友達”に対して?


なんでオレ、こんな立場で
聞いてなきゃいけねーの??


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