[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
悟は勝ち誇った顔で、緩い
ウェーブのかかった髪を
フワリと揺らして、



「……わかったか。

まったく、若いからって
見境なく盛るな」



「べっ、別に盛ってねーよっ」



むしろ盛れりゃどんだけいいか。



「そうか? 相変わらず
熱いじゃないか。

ええとなんだっけかな……
あぁそうそう。広崎 あんず」



「―――――っ!!」



フルネームを口にされて
思わずカッとなっちまった。



そう――今さらだけど、
悟にはオレがあんずを好きな
ことを知られてる。


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