[完]愛しいｷﾐは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

あんなの全部取っ払って――
素のオレ、男の白石 陵と
して向き合える日が、
いつか――…。




｢……まぁその日まで、
あんずちゃんが誰のもの
にもならない保証はねー
けどなぁ〜♪｣



｢――よくこのタイミングで
そんなことが言えるな、
テメェ？｣



なんてイトコだ。



オレがっ、哀れなオレが
必死で未来の希望にすがって
立ち直ろうとしてたのに――!!



｢は？　だってそうだろうが。

今時高校卒業までに経験
しない女なんてそういないぜ？｣


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