[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
オレはまた拳をグッと
握りしめて叫んでしまう。



すかさず悟のゲンコツが
襲いかかってきたが、
素早くよけてその憎たら
しい顔をキッと睨みつけた。



「いい加減邪魔だっ、
さっさと帰れよ!

オレは今それどころじゃ
ねーんだよっ!!」



どうすればあんずには
嫌われないように、アイツを
風見の毒牙から守れるか。


それを、必死で考えないと。



悟は、思いっきり呆れた
ようなため息をついて言った。



「わめくのをやめるなら
帰ってやる。

ったく……ホントに不毛な
ヤツだな。

許されないとわかって
ながら、なんでわざわざ
親友を好きになっちまうんだ?」


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