[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「うぅぅ………」



そんな気持ちをうまく
説明できなくて言葉に
詰まってたら、陵は
ハァッと息をついた。



そして、あたしの両肩に
ポンと自分の掌を置いて、



「しっかりしな、あんず。

ルックスなんて関係ないでしょ。

大切なのはハートじゃん」



まるでお姉さんが妹に言う
みたいな優しい口調で、
励ますようにそう言ってくれる。



「陵―――…」



「風見先輩と釣り合うかとか、
他の人とか気にする必要
なんてないんだよ。

あんずが自分の気持ちを、
精一杯ぶつける。

それが一番、大事なんだよ」


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