[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「りょ、陵〜〜っ!」



なんか目がウルウルって
熱くなってきた。



陵の言葉が、ジーンって
胸に染み渡る感じ。



(そっか……そうだよね……)



大切なのはハート。


ホントに、そのとおりだ。



「な、なんか勇気沸いて
きた……!

ありがと、陵っ」



大好きな先輩の誕生日を
祝いたいから、プレゼントを
渡すんだ。


余計なことを悩む必要
なんて、ないのかも。



「うんうん、その調子。

あとはリラックスだよ、
あんず」



陵は再び前を向いて歩き
ながら、クスッと笑う。


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