[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
今度こそ本当に不安な
気持ちをグッと押し込めて、
ニッコリと笑う。




―――その後少しして、
あたし達は学校に到着した。



校門をくぐって、
やっぱりなって思う。



校門から正面玄関までは
まっすぐな並木道になって
るんだけど、

まだだいぶ早い時間だって
いうのに、その校門や
立ち並ぶ木陰に、すでに
何人か生徒がいたから。



……全員女子で、一様に
ソワソワした様子。


間違いなく、みんなお仲間だ。



「うーん、おんなじ考えの
子も一杯いるんだね、やっぱ」


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