[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
なんでこんなかわいいんだ
コイツは。



うまくいって欲しいのか
欲しくないのか、自分でも
よくわかんなくなってくる
じゃねーか。



(あんず………!)



複雑な思いで木陰から
見守るなか、あんずは
必死で風見に近づこうと、
女子達に紛れてもみくちゃに
なってた。



「かざ…み、せんぱっ……」



背が低いから他のヤツらが
壁になっちまってて、
なかなか前に進めてない。



それでも何とか数人を押し
分け、いよいよ風見が
最接近した時に、あんずは
両手をグッと伸ばした。


_
< 66 / 257 >

この作品をシェア

pagetop