[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
ワンワン声をあげて、子供
みたいに泣きじゃくるあんず。
「鈍臭くなんかないよ。
たまたま運が悪かった
だけだよ……」
お前はよく頑張ったよ、あんず。
何度も怖じけづきそうに
なりながらも、最後は必死で、
風見に向かって手を伸ばし
たんだからさ。
「よしよし。……あんずは
いい子だよ。
次は絶対うまくいくから、
諦めるな」
――何言ってんだろオレ。
ホントはあんずがうまく
いったら、オレの方が困るのに。
けどなんか――こんな
あんず見たら、今はとても
そんなこと、考えてらんねーや。
_
みたいに泣きじゃくるあんず。
「鈍臭くなんかないよ。
たまたま運が悪かった
だけだよ……」
お前はよく頑張ったよ、あんず。
何度も怖じけづきそうに
なりながらも、最後は必死で、
風見に向かって手を伸ばし
たんだからさ。
「よしよし。……あんずは
いい子だよ。
次は絶対うまくいくから、
諦めるな」
――何言ってんだろオレ。
ホントはあんずがうまく
いったら、オレの方が困るのに。
けどなんか――こんな
あんず見たら、今はとても
そんなこと、考えてらんねーや。
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