[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「何弱気なこと言ってんのよぉ!

あと半年で、風見先輩
卒業しちゃうのよ?

このまま名前も覚えて
もらえないで終わっていいの?」



「う……そ、そりゃあ
寂しいけどぉ……」



「でしょー?

だったら当たって砕けろの
精神で挑みなよ!」



「う………」



二人の気迫に押されて
思わず『うん』って返事
しそうになった時、陵が
落ち着いた声で口を挟んだ。



「まぁまぁ、亜希も春香も
そんなに熱くなんないで
いいんじゃないの」



「何言ってんのよ陵!

あたし達はあんずの恋を
応援してるんじゃない」


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