地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
『うん、まぁ、それはいいから。……神無』
『むぅ?……何、真剣な顔して』
『プール行くんだろ?つまり水着も着るんだろ?』
『まぁ……プールだしね?かなり嫌だけど……』
『よし、お兄ちゃんのために神無の水着しゃしんをボグァッ!?』
『もう!!アルティメット変態魔王は黙ってて!!』
……と、兄ちゃんの顔を蹴り飛ばしてから3日後。
「ぅ、うぅ〜……」
「神無、さっきから唸りすぎ。少しは落ち着きなっ」
学校前のバス停には、頭を抱えて唸る私とそんな私にうんざりする瑠美の姿があった。
見上げれば、空に広がるのは雲一つない青空。
非常に残念ながら――絶好のプール日和です。