地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
「あ、瑠……ほわぁっ」
声に反応して振り向いた瞬間、瑠美は親切さん達と私の間に体を挟むようにずぃっと出た。
そして一言。
「神無は、私のモノですからッ!!」
「えぇ!?」
瑠美は目を丸くする親切さん達に力強い声でそう宣言すると、驚く私の手を取ってスタスタと歩き出した。
かなり強引に腕を引かれ、思わずつまづききそうになる。
……って、驚いてる場合じゃないよ!
「ちょ、瑠美!?せめて親切さん達にお礼を……」
「……はぁ?誰が親切さんだって!?」
私の言葉を聞いた瑠美は、突然足を止めると私の方を勢いよく振り向いた。
その鋭い目つきに、私は思わずヒッと息を呑む。
そんな私の表情を見て、瑠美はヤレヤレと肩をすくめた。