地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
「………はぅ」
なんだか不安になって、坂下君の方を見つめてみた。
……うん。相変わらずイケメン。
『……いいの、かなぁ』
そう思って、不安になった瞬間…坂下君と私の視線が重なった。
坂下君は一瞬だけ驚いたように目を見開いたけど……すぐにその瞳を優しく細めると。
「よし。行くか」
そう言って、私の腕を掴んでいた手を離し、そのかわりに
ぎゅっ
「…………っ////」
「……はぐれないため、だから」
低く呟きながら、私の手を握った。
途端、急に跳ね上がる心拍数に呼吸が少し苦しくなる。
と、いうか。……突然すぎてもはや声も出ませんっ!!
「……あぅ〜」
頬を赤く染めたまま、坂下君に連れられて売店に入る。
うぅ…私達(と、繋いでる手)を凝視してる瑠美の視線が怖いぃ…っ!!