地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】



「むぅ……失敗したぁ」

兄ちゃん、ごめんね。

私はそう言って部屋から出ようとドアの方へ足を向けた。

お互いの部屋に入る時は、緊急時を除いて、その部屋の主が許可を出した時だけ入る。

それが我が家のルール。

私は、申し訳なさに肩を落としてドアの方を向く。


……と、


視界の端に、何かが入った。



< 295 / 434 >

この作品をシェア

pagetop