地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】



それは何気なくベッドの上に投げ出されていたシャツだった。


……本来なら白いはずのそれは、赤黒く変色した血でべっとりと濡れていた。


「――――――っ!!」


血なんて自分ので見慣れてる。

でもめまいがしたのは、血を見た驚きだけじゃない。

もっと他に、…想像したくもない理由がある。



私は…霊力が少ないから吐血し、倒れてしまった。

だから一日寝てた。


私は仕方ない。


私の霊力は元々、少ない方だったんだから。でも。



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