地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】



脳裏を血だらけのシャツがかすめて、息が苦しくなる。

あんなに無茶させてるのに……私に気を遣わせる訳にはっ!!

そうだよ、私の体力だって大丈夫なんだし、私が作ればいい!!

……だけど、そんな事わからない兄ちゃんは不思議そうな顔で、


「え、なんで?」


……って聞いてくる。

えーっと……どう、答えれば!?


「あぅ、……いや、だって冷蔵庫の中空っぽだし…」

「今、買ってきたから大丈夫」


…兄ちゃんはそう言って、足元に置いてあったビニール袋を指す。

そうじゃないんだってばぁ!!

「んー……作りたい気分?」

完全に嘘だしッ!!



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