地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
瑠美のこんな表情、友達になってから一度も見た事無い。
まさしく『鬼』に憑かれたような………
と、そこまで考えて私は慌てる。
まさか……。
「瑠美、愁君、ちょっと」
私はそう言い、瑠美と愁君を校門から遠い場所へと連れ出した。
そしてポケットから符を取り出すと、瑠美の近くの空間に向かって
『―――破』
小さく呟いた。
その途端、私と瑠美の周囲の空気が揺れて…………。
「…………瑠美?大丈夫?」
泥の臭いが少しマシになった時、瑠美の目には光が戻っていた。