地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
自分と瑠美が水着姿で並んだところを想像して落ち込んでいると、ふと壁に掛けてある時計が目に入った。
横目で確認してみると、すでに時刻は午後5時を回っている。
そこで私は、今日は兄ちゃんが学校まで迎えに来る事を思い出した。
「む。もう5時だ!そろそろしたくしなきゃっ」
「……あぁ、裕也さん?今日はお迎えに来る日だったんだ」
「うん。……多分、そろそろ来るね」
「了解。じゃ、行こっ!!」
その声を合図に、私と瑠美は教室を後にした。
夏休みの補習の事や遊びに行く予定なんかを話しながら、下駄箱へやって来た……その瞬間。