天使の笑顔で




間が空いて深津先生の目をじっと見る


優しい人が怖い目をしてるよー!



そして




「手術する?」




やっぱそうだ!


「やだ」



即答で拒否!




「まゆちゃん?
手術したらもっと長く生きられるかも知れないんだよ?」


「だって、いつ心筋梗塞になって死んじゃうかわかんないじゃん
同じだよ」


明日があるかもわかんないっていうのに!


手術なんて怖くて出来ないっての!




「いやいや、手術すれば発作が起こりにくくなるし運動も、
卓球くらいならなんとかなるかな?」



「卓球はやらないし」



発作が起こりにくくなるのかー


出来るだけ長く涼真君たちと居たいし



けど……胸に跡残るし…

手術なんてしたことないからめっちゃ怖いし


「僕じゃ背中を押す理由にはならないからね
大切な人に押して貰うと良いよ」



色々考え込んでいた私を見て深津先生が言う




大切な人か


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