天使の笑顔で




わがままなことを言ってる俺に対して


まゆは少し微笑んだ




「涼真君?私は自分の体のことそんな悪く思ったことないよ?」


悪く思ったことないって……

どんだけ強いんだ




「私はこんな体でも
生まれてきてよかったって思えるもん
生まれて来なかったら
涼真君と付き合えること出来ないし」



そう言いながらまゆは俺に笑顔を見せた


そんなまゆを見て俺は心から反省をした


カッコ悪いな…俺…



「ごめん、なんか混乱してた
お母さんもすいませんでした」


「いえいえ」


俺よりもまゆに愛情を注いできたお母さんは


きっと俺よりもっと辛い思いをしてきたんだと思う




「林間学校、行ってきな
電話くれればいいからさ」


「うん、わかった」




そして2週間が経ち


一応ハイテンションで
林間学校に行ってきます


どうか、まゆの心臓が
無事でいられますように


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