天使の笑顔で




林間学校ももう終わる頃



俺は帰りのバスでまゆに電話をした





「もしもし?」


『もしも…し』


ん?ちょっと声、震えてる?



「大丈夫か?
なんも起きなかった?」


『うん、喘息くらい』


あぁ喘息ならちょっと安心か


「そっか、今から帰るからまゆん家みんなで行くわ」


「オッケー」


元気そうだったな


林間学校行けたんじゃないか?


まあいいか






いつもの四人でまゆの家を訪ねる


「家に帰るまでが林間学校だ!
俺らと一緒にいればまゆちゃんも林間学校中だよな!」


葉月がまたワケわからないことを言う



「どういうことだよ!」


そんな葉月にツッコミ



いやーまだまだテンション高いなー俺ら


このままのテンションでインターホンを押す



ピーンポーン



ガチャ


ドアが開くと



部屋着のまゆの姿が目に映る


「まゆー!久しぶり」


可奈ちゃんが第一声


しかし




「はあ、はあ、はあ」


「…………まゆ?」


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